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大阪空港がある伊丹市は大阪市内へのアクセスが良く、兵庫県内でも人気のあるエリアです。市内に大型ショッピングモールがいくつもあり、芸術・文化施設も充実しています。
阪急とJRの駅がある伊丹市中心部には歴史的な街並みを今に伝える伊丹郷町があります。昔の街並みを活かした街づくりが進められている伊丹郷町では年間を通して様々なイベントが行われ、市内だけでなく市外からも多くの人が訪れる人気スポットになっています。
清酒発祥の地・伊丹
日本一の酒づくりを誇った清酒発祥の地
伊丹市鴻池には「清酒発祥の地」を示す石碑があり、当時日本酒といえば濁り酒だったが清酒をつくる製法を発見したと記されています。江戸時代には近衞家の庇護のもと酒造業が栄え、伊丹産の清酒が江戸で評判となって全国にその名が広まりました。
伊丹から高瀬舟に積み込まれて猪名川をくだり、樽回船に乗り換えて海上ルートで江戸へ運ばれた清酒は、1年間におよそ20万樽と記録されます。最盛期には約80軒の酒蔵が道沿いにたち並び、活気ある伊丹の地は、日本一の酒づくりを誇りました。
日本最古の酒蔵や日本酒博物館を見学してみよう
「旧岡田家住宅・酒蔵」
伊丹の酒造家・松屋与兵衛によって1674(延宝2)年に建てられた兵庫県内最古の町家。館内には、伊丹の酒づくりの歴史を記す文献や、酒を絞る際に支柱として用いられた大木「男柱」など、貴重な史料が展示されています。現存する日本最古の酒蔵として国の重要文化財に指定されている酒蔵は、照明・音響装置を備えた多目的ホールとしても活用され、コンサートなどが開かれています。
住所:伊丹市宮ノ前 2-5-28
電話番号:072-772-5959
営業時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
定休日:月曜 ※入場無料
「長寿蔵 ブルワリーミュージアム」
清酒・白雪で知られる小西酒造が開設する日本酒博物館。伝統的な酒蔵を活用した地ビールレストランの2階にあります。館内には昔の酒づくりの道具が数多く展示され、大きな仕込み桶など酒蔵ならではのモチーフを背景に、3Dアート写真が撮影できるフォトスポットも用意されています。
住所:伊丹市中央3-4-15 2F
電話番号:072-773-1111(長寿蔵レストラン)
営業時間:11:30~17:00
定休日:第2火曜(祝日の場合は翌日休)、年末年始
現在の伊丹を代表する酒造会社
1550(天文19)年創業の小西酒造のブランド「白雪」は、現存する最古の清酒銘柄。小西酒造が掲げる「山は富士 酒は白雪」というキャッチフレーズは、小西家二代目が馬の背に酒樽を積んで江戸へ運ぶ途中、富士の気高さに心を打たれことに由来するそうです。
江戸幕府は伊丹の酒屋のうち大手24 軒に帯刀を許して幕府の官用酒とし、これを「御免酒(ごめんしゅ)」と称しました。創業1688(元禄元)年の伊丹老松酒造のブランド「老松」は、御免酒のなかでも最も格式が高く、宮中奉納酒や将軍の御膳酒として有名です。
伊丹老松酒造のそばにある「老松丹水」は、地下95mからくみ出す井戸水。水を湛えた石臼は、伊丹郷町の酒蔵で使用されていた精米用の臼です。飲料水としても人気で、行列ができるほどです。