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大阪空港がある伊丹市は大阪市内へのアクセスが良く、兵庫県内でも人気のあるエリアです。市内に大型ショッピングモールがいくつもあり、芸術・文化施設も充実しています。
阪急とJRの駅がある伊丹市中心部には歴史的な街並みを今に伝える伊丹郷町があります。昔の街並みを活かした街づくりが進められている伊丹郷町では年間を通して様々なイベントが行われ、市内だけでなく市外からも多くの人が訪れる人気スポットになっています。
昔の伊丹の文化
清酒発祥の地・伊丹
伊丹は清酒発祥の地。江戸時代になると伊丹産の清酒が江戸で評判となって全国にその名が広まり、日本一の酒づくりを誇りました。日本最古の酒蔵として、国の重要文化財に指定されている旧岡田家住宅には、伊丹の酒づくりの歴史を記す文献や、貴重な史料がたくさん展示されています。現在も伊丹には酒造会社がいくつかあり、小西酒造のブランド「白雪」は、現存する最古の清酒銘柄。伊丹老松酒造のブランド「老松」は、幕府の官用酒である御免酒のなかで最も格式が高く、宮中や将軍に奉納されました。
伊丹から復興が始まったなぎなた
全日本なぎなた連盟の本拠地である修武館があるなど、日本の伝統的な武道のひとつである「なぎなた」と伊丹には深い関係があります。修武館は、酒造業で栄えていた伊丹の街を自衛するため、酒造家の小西朝巴氏が設立した私設道場。戦後、一般的に武道がまだ再開されていない時期に修武館は再建され、200年におよぶ修武館の伝統が引き継がれました。そして、修武館と縁のある人たちがなぎなたを復興させようとした努力がみのり、修武館は全日本なぎなた連盟の本拠地になりました。